北海道大学・大気海洋化学物質循環グループ・地球環境・炭素循環・地球温暖化

研究背景

前世紀末から今世紀は「環境の世紀」と言われている。産業革命以来、人類は石炭・石油などの化石燃料を消費して豊かな生活を手にしたが、その代償として自然環境を急速に失いつつある。そして今、地球環境の将来にこれまでにない関心が集まっている。

炭素を例にとれば、大気中の二酸化炭素濃度は毎年増加しており、確実に大気を暖めて地球を温暖化の方向へ導いている。大気に放出された二酸化炭素はそのまま留まるわけではなく、大気-海洋間、大気-陸域間を循環する。それが、海洋や陸域の生態系に変化を生じさせ、さまざまなフィードバック機構として働く。それゆえ、大気中の二酸化炭素増加と温暖化との因果関係は複雑であり、将来予測を不確かなものとしている。

そこで、我々の研究グループは、炭素循環を中心に、人類活動とそれに応答する地球環境の変化・変動に焦点を絞り、鍵となる要因・過程を探り、定量的な解析を行っている。